劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

8月9日。64回目。元町映画館「モトマチセレクションVol.27 男たちのアツい夏~最終章~」初日。花房観音さんとのトークライブ付上映。

 ゴールデンウィークにハイテンション映画祭という企画で劇場版テレクラキャノンボール2013を上映していた神戸の元町映画館で8月9日から1週間、再び劇場版テレクラキャノンボール2013が上映されるという事で、お盆休みを利用して行ってきました。

8月9日(土)~15日(金) 元町映画館 神戸

モトマチセレクションVol.27
男たちのアツい夏~最終章~

GWに「ハイテンション映画祭」で上映後、ロングラン上映中の本作が、大阪、京都と
続く関西ロードの最終章で再び元映に降臨!!

今回はカンパニー松尾の作品群も一挙上映!!

8/9(土) SPECIAL PROGRAM
18:00「劇場版テレクラキャノンボール2013」
20:20 カンパニー松尾x花房観音 トークライブ
21:00頃終了予定
上映とトークセットで¥2000-均一


8/10(日)
18:00「死ぬほどセックスしてみたかった。」
19:20 「劇場版テレクラキャノンボール2013」

8/11(月)
18:00「死ぬほどセックスしてみたかった。」
19:20 「テレクラキャノンボール2009上映版」

8/12(火)
18:00「YOGA上映版」
19:20 「劇場版テレクラキャノンボール2013」

8/13(水)
18:00「TANGO上映版」
19:20 「劇場版テレクラキャノンボール2013」

8/14(木)
18:00「私を女優にして下さいAGAIN11上映版」
19:20 「劇場版テレクラキャノンボール2013」

8/15(金)
18:00「私を女優にして下さいAGAIN13上映版」
19:20 「劇場版テレクラキャノンボール2013」

料金一般¥1500 学生¥1000 二回券(上映期間中販売)¥2400

問い合わせ先 元町映画館

TEL 078-366-2636
e-mail info@motoei.com  

 開演1時間半前に受付して4番でした。

http://instagram.com/p/reCDeoFo1U/

 開演1時間半前なのに異様に早い整理番号。これには理由がありまして。実はこの日、非常に強い台風11号が関西に近づいておりまして、淀川の花火大会が延期ではなく中止になったり、JR神戸線の須磨駅と塩屋駅の間の線路が陥没したり、ニュースでも外に出るなみたいな事を言っていたりと大変な事になっていたのですよ。元町商店街のお店も明日の営業開始時間を遅くしますという貼り紙を貼り、早仕舞いしている所も結構ありました。

 電車も止まるかも?という感じで、そもそも松尾監督が辿り着けるかどうかもあやしいような状態でしたが、開場時間が近くなって元町映画館に戻ると入口の前には入場待ちのお客さんが。開演前にはニュースでの大騒ぎや街の状態から考えたら健闘してるな!と感じるくらいの人数のお客さんがいらしてました。

  上映後に休憩を挟み、花房観音さんとのトークショー。

 まず最初にハイテンション映画祭の時のトークショーにも出演されていた映画評論家の田辺ユウキさんが出てこられ、ゲストの呼び込みなどをされてました。

 まずは松尾監督が登場。

 続いて花房さん登場。

 以下、トークショーの内容メモ。

 ・ 最初は劇場版のネタばれについてのお話だったので詳細は省略。

 

 ・ 昔のテレクラについてのお話。

 電話番号が入った広告ティッシュを配ったり、公衆電話にビラを貼りまくっていたり、九州では「交通安全 ミントC」という大きな看板が出たりしてた。しかし2000年に法律で規制され、広告が出来なくなって廃れていった。


 ・ 昔、兵庫県姫路市にあったドライブスルーテレクラのお話。松尾監督、最初姫路という地名が出てこなくて、「あそこ、悪い町。えっと…姫路!」と仰ってて、客席から笑いが。悪い町ってw

 ドライブスルーテレクラとは、車が停められる施設になっていて、受付で電話機を受け取り、車をブース(?)に駐車して、ぴゅっと横から出ている電話線を車の中に引っ張り込んで繋いで電話を受けられる状態にして、車の中で電話が掛かってくるのを待つ、というシステムのお店で、松尾監督もビデオの撮影で利用したそうです。
 「バイクで行っていいですか?」と聞いたらよいと言われたのでその撮影にはバイクで挑んだとの事。バイクにまたがり、タンクに電話機を置き、(バイクに乗るのにノーヘルじゃダメだから)メットを被って待機。「えー。誰も捕まりませんでした」という事でした。

 

 ・ 花房さんが昔2ショットダイヤルでバイトしていた時のお話。セックス目的ではなく寂しくて人と喋りたくて電話してくる人も結構居たそうです。

 

 ・ 札幌の金髪女性・アコさんについて。花房さんの旦那さんの吉村さんは彼女は女神かと思ったと仰っていた。今出ている小説宝石に岩井志摩子さんも彼女について書いていらっしゃるようです。

 

 ・ バクシーシ山下監督について。

今回のテレクラキャノンでは人のいいおじさんに見えるが、90年代極悪AV監督として人に地獄を見せていた。それが自分に返ってきて清算されて大変な事になって、それを経て今の状態になっている。
 山下監督は、撮影の時に、相手がリラックスできる状況下に置くのが得意。普通だと撮影の時はカメラを向けて差し向かいになるので緊張感が生まれる。山下監督はカメラをぽこんと置いて、普段の言葉遣いで話す。人に対して決め付けないでほったらかしにする。

 今回の札幌1日目の10代の女の子2人組に対しても「自分は人のいいおじさんだから」という感じで引いておいて、弄られてる雰囲気を出して、彼女たちの無防備な会話を引き出すという高等テクニックを使っている。
 松尾監督が彼女たちを撮ったらネガティブな部分を強調して撮れてしまうと思う。

 

 ・ 花房さん「松尾監督の作品を観ると寂しくなる。空虚さを抉り出される。セックスをしててもつながれないんだなぁと感じる。」

 山下監督は完全に繋がってない、遠くにいる。だからエロくない。ガツガツしたところや性欲的なところは感じない。でも1位を取ってしまう。
 松尾監督「人間力といいますか。頭を働かせて常に最良の作戦をとるのでレースをさせると1位を取ってしまう。」

 

 ・ 私を女優にして下さいAGAIN11について。

 自分としては苦手な作品。平野さんが苦労しながら撮っていた監督失格の試写を見たのが父の死の直前だったので撮った。

 「俺あんまり死とか好きじゃないんです」

 セックスを撮るのがAV。AVなんて誰も観てないと思ってた。どんな風に何を作っても誰からもリアクションがなかった。怒られもしないしほめられもしないジャンルだった。でも実は色々な人が観てて影響を受けていた。「その頃はそういう声は聞けなかった」「みんな黙ってたんでしょうね」

 

 ・ テレクラキャノンボールが話題になっているのはこういう映像をみんな見た事がなかったからじゃないか。
 花房さん「最近AV男優さんや監督さんとご一緒する機会があるのだけれど、ふとわれに返った時にこの人たちのセックスしている姿を見てるんだ、と思うと不思議な気分になる」
 札幌2日目の梁井監督のお相手の金髪の女性も、ただ援助交際をしている人としてとるとひたすら痛い。AVが踏み込める面白さがあるのはセックスがあるから。セックスを通じて人間関係がああも変わるというのは実際にセックスをするAVでしか撮れない。

 

※ ここから、今回のモトマチセレクションVol.27 男たちのアツい夏~最終章~で上映される作品についてのお話。

 

 ・ 死ぬほどセックスしてみたかったについて。
 全く面識のない女優さんの面接シートに書いてあった「有名になりたい」「SMがしてみたい」という2つのキーワードのみで物語を作っていく。
 松尾監督は最初の20分の真面目なドキュメンタリーの部分がお気に入り。バクシーシ山下監督は当時、CNNドキュメントをよく見ていた。アメリカのドキュメンタリーはめちゃくちゃテンポが速い。それをあの頃(山下監督)は目指していた。
 山下の撮り方が怖いのは自分が突っ込んでいって撮るのではなく、他人(今回の作品のお墓のシーンではSMの女王様とM男)に突っ込ませていってそれを冷静に撮るところ。山下が自分で行く作品もあるんだけどそれは怖くない。目の前で行われている非道な出来事をただ撮っている山下が俺は怖い。

 花房さん「(死ぬほどセックスしてみたかったという)タイトルがいいですね」

 松尾監督「タイトルの意味は怖くて聞けない。(お前はそれを俺に聞くのかとか言われそうで)」

 

 ・ YOGAについて

 何年(の作品)でしたっけ?と今回の特集上映のチラシを確認する松尾監督。チラシの文字が小さいので「老眼で見えないよー」と仰ってました。ろ、老眼…
 「僕は元々カレーが大好きなんですけど、(インドには)まだ呼ばれてなかった(ので行ってなかった)。たまたまヨガのインストラクターの免許を取ってきたという女優さんを面接した時、その女優さんがインドに行きたいと言ったので『ヨガはどうでもいいけどカレーが食べたい』と思って行った」

 その頃、ちょうどダンチュウのカレー特集で100年前からやってるインドのカレー屋さんが載っていて、それが食べたいと思っていた時にインドに行きたいという女優さんとあったので渡りに船だと思ったとの事。確かに作品の中にもそのカレー屋さんが登場しますね。
 花房さん「本当にこの作品、カレーばっかり出てきますね」 

 松尾監督「僕はカレーを撮りに行ったんで」

 女優さんが病的な潔癖症で、とてもこじらせてるめんどくさい人だった。「松尾さんはめんどくさい人とセックスするの好きですよね」「大好きです」
 俺にヨガとは生き方だとかいいながらあなたがやってることは何なんだというので揉めた。ある事件をきっかけに仲が悪くなったんですけど、それはビデオの構成上最初に見せちゃうとその後見るのが辛くなるのでその辺は誤魔化しながらAVを取り続けた。

 2人で一緒にインドに行ったのに、どんどん一人になっていって、俺が見ているのは外だけ、彼女の事は全く(見ていない)って状態に…
 花房さん「ナンカなかなかお寒いというか…」
 松尾監督「よくよく考えるとインドは土地柄そういう風にさせるのかな、人を試す場所なのかなと。よくいいますけど、インドに行くと2回目絶対行きたくない人と、ハマる人がいる。はまったからどうだとか、インドが嫌いだから悪い人だとかいう話ではないですよ。ただ人間を測る物差しみたいな街なのかなと。もしインドとかカレーに興味があったら是非YOGAを観て頂きたいですね。人生はそういう思想とか知識とかじゃないんだぞというのが言いたいだけなんですが」
 花房さん「本当に女の人が抉りだされるというか…自分は女なのでAV観てもエロいエロくない以前にこの女好きとかこの女嫌いとか思っちゃうんですが、この女とは友達になりたくないと思った。厳しそうでめんどくさそうで。でも男の人はこういうのん好きなんだろうなとは思いますけど」
 松尾監督「僕、ビデオ上でちゃんと言ってますけど、彼女は彼女でやることがあるんだろうから頑張りなさいよと。どうもそれが伝わってないんじゃないかなぁと。まぁいいですけど」

 

 ・ TANGOについて
「YOGAと全く反対。(TANGOの主演女優さんの事が)大好きです。」

 有名私立大学を卒業して丸の内の外資系に勤めるOLさん。YOGAの女優さんと同世代。仕事が凄く出来る人でどんどんどんどん出世しちゃってる人で、年収を聞いたら俺より多い。具体的に言うと年棒制で1千万円以上。丸の内で働いてて、美人で、スタイルも良い人が何故AVに出るんだと。
 花房さん「(作品の中で)言ってましたね。仕事が退屈だからと。どんどん出世していって。じゃあ何故AV?と思うんですけど。刺激が欲しいんですかね」
 松尾監督「YOGAやったりタンゴやったりOLさんがやるような流行りものは全部やってるんですよ。彼女が言うには、外資系で仕事をやってると人間関係がかなりギクシャクしてる。みんなが出世を狙っていて、身内を蹴落とすというやり方で、会社にいる同僚なんて誰も信用出来ない。そんな中で戦ってきて、自分は会社では憎まれ役でしかない。そんな感じなので仕事以外の趣味を見つけたくなる。その中で自分を追い込んでいく。それでストイックを追求するヨガにたよったり、それとは反対の情熱的になる事を求められるタンゴにたよったりと両方やってる。結局は他人に承認されたい、人に承認されたい。僕はそういう悩んだOLが大好きなんです。」


 花房さん「すごく景色が奇麗だなと思った。旅をしたくなる、羨ましくなるビデオでしたね」
 松尾監督「…僕の美しい記憶です。そうなんですよね。(自分は)酷い男なんですよ。僕の思い出アルバムみたいな」


 花房さん「昔から松尾さんのビデオ見てたら、松尾さんの恋愛遍歴知ってるようなもんじゃないですか。ずっとビデオに記録されてるんで。人生のあれこれも」

 松尾監督「TANGOは是非観て欲しいですねぇ。(観たからって)それが何だって事はないと思うんですけど。学んだり感じたりすることは何もない。こんな個人的なAVでもいいんでしょうかという部分では観てもらいたい。僕が好きな人を本当に好きだって撮っただけなんで。そういう気持ちだけがつまっています。あと音楽がweekdaysleepersなんですよ。ウィークデーの音楽もいいと思うんで」
 花房さん「映像も音楽も良いですね。完成度高い。スクリーンで観たら奇麗なんじゃないかって思います」

 

・ 私を女優にして下さいAGAIN11について
 松尾監督「親父が亡くなった話です。ハイ。」
 花房さん「お父さんの介護をしながら近くでハメ撮りをしなければならないのは残酷だなぁと」
 松尾監督「プロ野球選手が親が死にかけていても仕事をしなきゃだめなのと変わらないかなぁと思ってやっていた」
 花房さん「私、この作品を観て、性欲があるうちは人間大丈夫なんだなぁと思った。どんなにしんどい事、辛い事があっても性欲や食欲もそうなんですけど、それがあるうちは救われるなぁと感じた。セックスと死が一緒にある事で。」
 松尾監督「あえてセックスと死を一緒にしてみたんですよ。俺は人が死ぬドキュメンタリーが大っ嫌いなんですよ。卑怯ですね。じゃあ自分がやるなら並列で表記するしかないなと。実は前後に普通のセックスパートを入れたんですよね。だから自分の中では人は死んだりセックスしたりするんだけどそれでも日常は続いていくということを言いたかったのでそういう話にしときました。上映版では解りづらいんですけど、DVD版の方がいいんですよこの作品は。だからあんまり好きじゃないんですよこの作品は」

 

・ 私を女優にして下さいAGAIN13について
 父親の死から2年経った後のお話。豊田道倫さんのツアーに同行して現地の人とハメて、そのあとに福岡に行ってみてというドキュメント。
 旅に出る動機が親父が亡くなって勃発した嫁姑問題。最終的に焼き肉屋さんで夫婦で物凄い大ゲンカをしたので「クリスマスにこんな家に居たくない。テレクラに行きたい」と思って福岡に行った。福岡はテレクラが非常に良いんで、クリスマスに相手が居ない同士、何か良い話が撮れればいいなと期待して行った。しかし凄い人が次々と…

 実はこの時からインポが始まった。けど普通の撮影の時は大丈夫になった。昔はヤバい人が来たら鬼退治のような気持ちになってもーもたろさんももたろさん、みたいな感じで、いっちょやってやろうじゃないかと、怪物が来ても俺のちんこで退治してやろうと思って出来ていた。気持ちは大丈夫なんだけどちんこがついていかない。

 

 


 ・ テレキャノに乗じて今回自分の古い作品をやらせてもらえる事になったので、間違い、みたいな感じでも見て貰えればいいんじゃないかと。今ご紹介したので興味があるものがあれば観ていただければ。

 花房さん「今回のテレキャノがこれだけ話題になっているのは嬉しいんだけどびっくりしちゃってて。アンダーグラウンドなものだと思っていたのがこんなにいろんな人から言われるとは。ここまできたらとことん行っちゃえと思っている」
 松尾監督「この作品は下らないんですけど、下らないものって今テレビでも映画でも出しづらくなっている。2011年以降安っぽい正義感みたいなものや真面目な雰囲気のものばっかりになってしまっていて、ここ2,3年停滞している部分があった。僕が考えているのは、こういう事件とか事故とかは起こりますよこれからも。だけど、それとは別のベクトルで人間の生活の中では喜怒哀楽、悲喜こもごも、良いこともあれば悪いこともあるし、正義もあれば悪もある、セックスもあれば、笑いもある。24時間365日一生の間、楽しいものも下らないものもあっていいと思う。たまにはこういうのもいいんじゃないかと。」
 花房さん「自分より年上の大人がこれだけ馬鹿な事をしているのが嬉しい。単純に楽しい」
 松尾監督「やりたい事やって下さいよってメッセージは入れたんで。そういうひとつのきっかけになってくれたらなぁと」
 花房さん「あと、やってる事は下らないんだけど、めちゃめちゃカッコいい。下らない馬鹿な事もここまでやっちゃえばこれだけカッコいいんだなって」
 松尾監督「好きな事をして許されればいいし、許される状況を作る事(が重要)だし、許されない事もありますよ。その中でも自分の出来る範囲でいいんですよ。僕らも四六時中テレクラキャノンボールやってる訳じゃないし、オープニングでも描いているんですけど、しがらみとかあるわけですよ。AV監督はAV監督なりに。だけど、そういうのを一瞬でも剥がして、何かこう好きなようにやってもらいたいなぁと。」
花房さん「生きてるのって嫌なこと多いししがらみもあるし、しんどいんで、自分から楽しいことをみつけなきゃ、辛いし、辛いまま死んでも嫌だし。生きるのってご飯食べてたりして栄養取っていくのが必要ですけど、心にも栄養が必要で。私はそれが映画だったり本だったりするんですよね。それは自分で食っていかなきゃ悩んで死んじゃうよって思っちゃうし。そういうのにこの映画がなればいいなと思います」
松尾監督「僕も音楽が大好きで中学校とか家庭には反抗してなかったんですけど学校が大嫌いで。その頃音楽を聴いていなかったらどうなっていたかわからないと思う」

 

 ・ 「つまらない大人になりたくない」というテロップは佐野元春のガラスのジェネレーションの歌詞が元ネタ。高校時代に聴いていた歌で、オリジナルでも何でもない。

 松尾監督「俺はパロディというか、パクるの大好きですから」

 

 ・ 花房さん「20代の時は借金とかあって生きてるのがしんどかった。けど、平野さんとか松尾さんのAVを観て、すっごい羨ましかった。自分の個人的な恋愛を作品にして、それが第3者を感動させるという事が。私、その時に初めて作り手というのを意識した。これすごいなと思って。絶対自分の個人的な感情を幸せにするって幸せじゃないですか。形に出来る人は選ばれた人で、みんながみんな出来る訳じゃない。それが私はすっごい羨ましくて。私も将来、違う形であれをしたいとその時にめっちゃ思った。それで、小説家になりました。」

 松尾監督「普通のユーザーとして観ててくれて、ブログとかにも熱く書いてくれて、それが夢を叶えて…」

 花房さん「個人的なラブレターなんですけど、あれをやりたいやりたいと思って小説家になったんで。でもそういう人って実は多いと思います。松尾さんになりたい、平野さんになりたいって」
 松尾監督「おれもこういう仕事を志すっていうのは音楽を聴いてなかったらなかったと思うし。そういうきっかけの1つになってくれれば最高過ぎますけどね。でも、実際なってしまったら他に融通利かないこと多いじゃない。だから、作るものは自由で居たいと思う」「皆さんと同じで融通の利かないこと、社会のしがらみも多いですから。その中でも1部、1つはやりたいかなぁという話です」

 

・ 花房さん「ネタばれ禁止なんですけど、友達に広めて頂いたら、私は古くからのファンとして、どこまで広がるんだろうというのを眺めてますので。私がうれしいのは、昔自分が感動したものを、その時は自分しかわからない世界だったものが、こうやって沢山の人が台風の中足を運んで来て下さって見て下さるのがすごく本当にうれしい。松尾さんの作品なんですけど、自分の好きなものが人に分かってもらえるのが本当にうれしいので面白かったと思ったら周りの人に伝えてもらえれば嬉しいです」

 

 この日のトークライブは時間にして1時間半くらいとかなり長めで内容も充実してましたね!このトークライブ観れただけでも神戸に来たかいがありました。

 今回の企画上映は1週間あるのですが、松尾監督の出演はこの日のみ。ですが、テレキャノの上映もあるし、お盆休みなので私はこのまま神戸に残って毎日元町映画館に通うのです。

 

 

 

 この日のお昼ご飯。名古屋駅ホームにある住よしのカレーきしめん620円にかき揚げ170円をトッピング。

http://instagram.com/p/rdeiD3FozH/

 

 これはアレです。私を女優にして下さいAGAIN11で松尾監督が注文してたのをそのまま真似しちゃいました。ずっと食べたいなぁと思ってたのですが、なかなか名古屋に行く機会もなかったので食べられないままだったのがようやく食べられて嬉しいです。

 実際に食べた感想としては…情報量が多い。普段あまり食べる機会のないきしめんだわ、カレーだわ、更に都度揚げでアツアツのかなりちゃんとしたかき揚げ(海老の風味がちゃんと感じられました)まで乗ってるわで欲張り過ぎでよくわかんない感じになってました。っていうか、かき揚げがかなり良かったのでこの食べ方ではちょっと勿体なかったかなぁ。デフォのきしめんでちゃんと味わった方がいいかと思います。

 

 それから。何故神戸に行ってるのにお昼ご飯が名古屋かというと…

http://instagram.com/p/rcvg6DFo0Q/ 青春18きっぷで行ったからです。JR板橋駅を早朝4時半に出て、神戸に着いたの15時過ぎっすよ。いやー大変でしたけど楽しかったです。けど台風来てて天気が悪かったので富士山全然見えへんかった。

http://instagram.com/p/rdHFGoFo8A/

 その名も富士って駅を通り過ぎた所で富士山らしきものがチラッと確認出来たので撮影したんですけど…ナンカしょぼいよね。

  車窓からの風景。

http://instagram.com/p/rdnR14loz6/ 大垣駅で乗り換え時間30分あったんで駅の中をウロウロ。東京から410キロ。遠いような近いような。

http://instagram.com/p/rd6rJ2Fo91/

 神戸に到着して一番最初に向かったのは三宮の駅前にあるミント神戸というビルに入っているタワーレコード神戸店。カモフラのインストア観てました。神戸まで来て名古屋のアイドルを観る東京在住の私。しかもしょっちゅう東京で観れるグループっていうね。