劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

2月8日。公開2日目。上映後に松尾監督の質疑応答コーナー。

 劇場版BiSキャノンボール2014公開2日目です。3回目の鑑賞。

 この日も夕方6時には座席券が完売していたようで、立ち見のお客さんがいらっしゃいました。

 この回はA-5席で鑑賞。最前列の端っこの方です。

 半券にも書いてありますが、テアトル新宿では日曜の夜のレイトショーは日曜夜割という割引制度があって、普段より500円安い1300円で映画が観られます。お得!この他にも水曜日はサービスデーで1100円だったりします。

 開演前に会場を見回して思ったんですけど、やっぱりアイドルグループの主演映画だけあって男性のお客さんが多いですね。女子トイレが空いてますwこの日、私の隣に座っていた男性がBiSのトートバッグを使ってらっしゃって、あーやっぱ研究員さんがちゃんと来てくれてはるんやなぁと実感しました。前日もそうだったんですけど、研究員さんが多いとBiSのメンバーのちょっとしたリアクションでも笑いが起きたりして、会場がちょっと暖かい雰囲気になっております。

 上映終了後、松尾監督とプロデューサーさんとのトークコーナー。

 以下、内容メモ。

・ 無線マイクが使えず、有線のマイクを出してきたりするがそれも使えず、準備に手間取ってらっしゃいました。仕方がないのでマイク無しでプロデューサーさんが話し始めた所でマイクが使えるようになり、スタッフの方から手渡されたのですが、「顔射」というキーワードを喋った所でハウリング。何故よりによってその言葉の時にwネタバレ禁止の説明などをしてから松尾監督呼び込み。

・ 松尾監督「すいません、あの、このトーク、出辛いんですよねぇ。観ていただいた通りでねぇ…」

・ プロデューサーさんから今日のトークショーの趣旨説明。ツイッターで出ていた意見を読み上げ、それに松尾監督が答えるという形式だそうです。

 松尾監督「今日はトーク相手が誰も居ないんです。男2人ですいません。終電近い人は全然帰って構いません」

・ ツイッターに出ていた意見を読み上げるプロデューサー。恐らくこの2つのつぶやきだと思ったのを貼っておきます。プロデューサーさんが読み上げてらっしゃったのをメモして「BiS 光と影」「BiS 2回目 失敗」というキーワードで検索して探したツイートなのでもしかしたら別の人のツイートを間違って貼っている可能性も無きにしもあらず。

  松尾監督「今回テレクラキャノンボールというモノがベースにありまして、それがヒットしたのでアイドルに置き換えてやってみようという事でやったんですが…観ての通りですよ」

  「AV監督というのは卑屈な存在で、なので、横浜アリーナに入った瞬間にもうダメだったんですよ。ここに居ていいのかと。横浜アリーナでは僕達は何も出来ない訳ですよね。そこで無力感を味わいまして。そこまでの送っていく過程、横浜アリーナに入るまではよかったんですよ。BiSのメンバーも普通に接してくれて。僕達が普段仕事しているビデギャルの人達と変わんねえなと思ってたんですが…」

  「今回、彼女達には本当の事を話さないでやっていきたいって事でやったんですが、これは理由があって。BiSのメンバーは脱げる子達じゃないですか。だから、一緒に戦ってポイントを稼ごうって頑張っちゃったら只のエロゲームをやってるような事になっちゃう。裸になってわーって。それは避けたかった。点数稼ぎに終始しちゃうと何も撮れないんじゃないかと、それが恐ろしかった」

  「彼女達は仕事では脱げる。でも、本当の所はどうだったんだろうっていうのを撮りたかった。だから、(リハーサルをやっている時間にキャノンチームでやっていた会議の中で)ちゃんと話をして一緒に戦おうという意見は断固拒否した。脱げるアイドルとしてとらえるんじゃなくて、一人の女性として撮りたかった」

・ プロデューサーさん「最初話をしている時点でテレクラキャノンボールのパート2を作ろうとは全くしてないですからね」

  松尾監督「スタイルだけはテレキャノなんですけど、中身は別物で。テレキャノファンが観てもガックリ、BiSファンが観てもガックリで。だから空気が悪いんですよ」

  プロデューサーさん「いやでも今日は全然あったかいですよ。初日がねぇ」

  松尾監督「初日よりもオールナイトですよ!上映中も本当にギスギスしてたんで」

・ 肯定的な意見のツイートをずらずらっと読み上げるプロデューサーさん。それに対して今回の作品の中に少し描かれているアイドルと組織についての話が上手くまとまらなかったと松尾監督。

  松尾監督「BiS(というグループ名)はbrandnew idol societyの略なのだが、今回のBiSキャノンボールBusiness idol society、商売とアイドルと組織、というようなテーマもはらんでいるので、どちらのファンでもない人はそういう風に見えるんじゃないかなぁと」

 プロデューサーさん「渡辺君の考えややってる事は常にそういう事を内包してて、それが(普段は)BiSのギミックで隠れちゃってたのが(今回の作品で)出たのかなぁと」

・ 次に読み上げられたのはビーバップみのる監督のツイート。

  松尾監督「やっぱあの男はスゴイよ。テンコちゃんファンには申し訳ないけど、みのるくんが居て助かったというか。彼は横浜アリーナに入った時はビビっちゃったんですよ。でもリハーサルをやっている4~5時間の間に、自分の考えをエリザベス宮地くんに話して、どんどん理論を完成させて、最後に3秒の強烈な動画をつけようってのを考え付いた。僕の計算違いは第2ステージ、解散ライブ前夜は寝かせるだろうと。ココで良い人ぶっといて、解散ライブ後の第3ステージに勝負をかけるとみんな思ってたのにみのるが勝負をかけた。翌朝、女の子達が6人揃った時に昨日のアレはナンダという話になって。キャノンボールはチームである前に個人だから、みのるの早仕掛けはしょうがないんだけど」

  プロデューサーさん「みのるさんこの作品まだ観てないですからねぇ」

  松尾監督「自分の宣伝ばっかしてます。これ(BiSキャノンボール)にかこつけて、まだ完成して無い501の宣伝ばっか」

・ 最後に客席から質問を募る。

 質問①「DVD版を出すとしたらディレクターズカット版的なモノになるのか?」

 松尾監督「横にプロデューサーが居るので話し辛いんですが。劇場版は個人の物語が短すぎるんですよ。ビーバップみのるの口説きだけで2時間半あるんですよ!それだけでも出したい位ですよ。『ビーバップみのるのホドロフスキー作戦』っつって。それは冗談としても、個人の部分を切り刻んでしまったので。早送りしてしまった60分バージョンを入れて6~8時間は優にありますよ。それを機会があればお見せしたいと思ってはいます」

 質問②「次のキャノンボールシリーズの予定は?」

 松尾監督「…もういいよぉ。辛いっすよぉ。元々、BiSキャノを発表する前はテレキャノはもうやりませんって言ってたんです。でもBiSキャノ撮っちゃったんですよ。で、やってみたら案の定良い事なかったんです。要するに、これは調子に乗るなって事なんですよ。テレキャノシリーズで言うと、これは毎年やっても面白くないんですよ。だから、次やるなら、俺や山下が完璧なインポになった時?後はもう耳が遠くなっちゃったりとか、見かけ的に酷い状態になってから。やっぱりみんなおっさんになって、各々悩みを抱えたりしていて欲しいので、2020年を目標にして、それまで生きてればやりたいと思います」

 最後に撮影タイムで終了。この日は松尾監督がメガネをかけてらっしゃいましたよー!うひょー!…しかしこういう日に限って端の方に座っちゃってる私っていうね。