劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

6月12日。126回目。ロサなりのテレクラキャノンボール7日目。

  ロサなりのテレクラキャノンボール、最終日です。

 ポスター類にそれぞれ『本日最終日』の札が貼られております。

 そういえば、ロビーの展示物なのですが、初日と最終日では色々変わっていた所があったのでご紹介します。

 まず、ゲストに来られた皆さんのサイン。当たり前の話っちゃあそうなんですが、1日ごとに増えていってました。…でも初日の分が無いですね。。。

 続いてビデオカメラ。初日には無かったのに気付いたらトロフィーの横に飾られてました。

 初日に松尾監督が忘れていかれたモノだそうです。

 色んな角度で撮ったので貼っておきます。同じカメラ使いたい人は探して買ってみよう!

  そんな感じで開演前に展示物を見て回り、別れを惜しんでから席につきました。

 この日も定刻通りに予告編無しで上映開始。上映終了後、トークショー。

●6/12(金)トークショー ゲスト:マッスル坂井(『劇場版プロレスキャノンボール2014』監督)×今成夢人(『劇場版プロレス~』助監督)×カンパニー松尾監督

 ・ まずは松尾監督が登場。マッスル坂井さんと今成くんですー、と紹介。「では、座って頂きましょうか」という松尾監督に「いえ私は立ったままで」と謎のウザ絡みをしようとする坂井さん。しかしすぐ諦め大人しく座る事に。

・ 今日のゲストのお二人はプロレスキャノンボールで監督と助監督を務めたという紹介から、恒例の今日初めてテレクラキャノンボールを観た方?という質問。結構多かったです。そこから、プロレスキャノンボールを観たという方?という質問。そこそこの人数いらっしゃいました。

 ポレポレ東中野で上映中のプロレスキャノンボールと相互割引があるという話から同時期に上映されるのは別に望んでなかったというお話。

 けれども、ポレポレとの相互割引を利用して来た人?とお客さんに聞くと、何人もいらっしゃったので結果オーライだねという事に。

 

・ 坂井さん「ホントにね、足を向けて寝られません」

  松尾監督「僕ですか?」

  坂井さん「首謀者ですからホントに」

 という会話から、テレクラキャノンボール2009を観た坂井監督が感動。これはプロレスでも出来るぞ、とプロレスキャノンボールの1作目を作ったというお話。

 坂井さん「対戦相手をナンパして試合して、10代ならばプラス1ポイント、試合した相手に一番強かったと言わせれば1ポイント、流血させれば1ポイント。でも、骨折させるとマイナス1ポイント」

 巡業して試合して、行く先々の旅館やホテルで今日終わった試合をみんなで観ながらダメ出しをし合うという、自分達が旅をしながら送っている日常がテレクラキャノンボールの審査会議と重なって見えて、自分達もやりたいなぁと思ったそうです。

 

・ プロレスキャノンボールの1作目は許可や挨拶も無しに勝手に作って、主題歌もインターネットからダウンロードして勝手に使ったというお話。

 主題歌の音源はWeekday Sleepersのウェブサイトで公開されています。便宜上フリーダウンロードと書いてあり、ダウンロードして個人で楽しむ分には問題無いのですが、さすがに勝手に商業利用するのはよくない、と松尾監督。

 坂井さん「WeekdaySleepersさんのホームページからダウンロードしまして、我々が使っている編集するパソコンに取り込みまして、完パケを作って、ファイティングTVサムライに納品して、1回宇宙に飛んで、衛星放送として皆様のアンテナに届くっていう。…確かにそこまでやっていいって書いてなかったです」

 松尾監督「書いてないですけど心情的な問題ですよね」

 坂井さん「それで松尾さんからDDTプロレスの方に電話がかかってきまして。…松尾さんの事は本当に昔からリスペクトしていて好きな監督さんだったんですけど、(ここから小声で)ほら、アダルトビデオとかの仕事している人って怖いじゃないですか」

 松尾監督「怖いから先に連絡するって方法もありますよね」

 プロレスキャノンボールを見つけたのはタートル今田監督で「松尾さんこんなのありますよー」と持ってきたとの事。

 松尾監督「企画は別にいいんですよ。テレクラキャノンボール自体がオリジナルって訳じゃなくキャノンボールって昔流行ったアメリカの映画があるんでフォーマットは別にいいんです。でも歌はちょっと、一言あって然るべきなんじゃないかって言ったら『じゃあ連絡しときます』って事になって。そしたらわざわざ、この大きな体を小さく丸めてハマジムに来て…」

 坂井さん「あんなオシャレな場所だとは思いませんでしたよ。クロムハーツの本店の近くにあるなんて」

 松尾監督「その時に初めてお会いしたんです」

 坂井さん「最終的に…恫喝こそされたものの、DVDやステッカーをお土産に沢山頂きまして」

 松尾監督「そこから時は流れて…全然お会いせずに」

 坂井さん「僕1回引退しましたからね。(勝手にプロレスキャノンボールを作った)責任を取って(笑)。2010年に引退して新潟に帰って金型工場を継いで真面目に生活してたんです。で、去年、松尾監督がテレクラキャノンボールの続編を撮って劇場公開すると。その熱気が新潟にも伝わってきまして、東京に来た時に劇場で観させて頂きました。で、これはヤバいと。それでちょうどそれ位のタイミングで松江哲明監督の結婚式がありまして」

 松尾監督「共通の知り合いのね」

 坂井さん「そこでお会いした時に松尾監督が軽い感じで『プロレスキャノンボールは劇場版やんないの』って言われて。その時は『いやいやいやぁー』って言ってたんですが、DDTプロレスの高木社長が劇場版テレクラキャノンボール2013が大ヒットして話題になってるのを聞きつけまして『坂井やろうぜ!』っつって」

 松尾監督「ここで商売の人の大社長が」

 坂井さん「で、『劇場版プロレスキャノンボールってのをやろうと思うんだけど』って高木社長から電話がかかってきまして。ホントだったら辞退しなきゃいけないんですけど。新潟に帰って静かに生活しようと思ってたんで」

 松尾監督「大きな体を丸めて静かに生活しようと」

 坂井さん「でも、まぁー。やりますと」

 

・ 助監督の今成さんと坂井さんの映像関係の経歴のお話。

 松尾監督「今成さんは今回どの段階で(制作に)入ってきたんですか?」

 今成さん「映画の配給会社がDDTに(劇場版プロレスキャノンボールを)作りませんかって提案して来たのがあって、その時で僕と高木社長が居たんですよ」

  松尾監督「今成さんは学生プロレス出身で、普段はDDTプロレスの煽り映像を作ってらっしゃるんですよね」

 今成さん「学生時代に学生プロレスのドキュメンタリーを卒業制作で作ったりしてました。それで、坂井さんがDDTを辞めた後に僕が入れ替わる形で映像班に入ったんですよ」

 坂井さん「僕がずっと続けてたら映像班に入ってないんですよ」

 松尾監督「だから俺のおかげだと」

 坂井さん「そうですね」

 松尾監督「(笑)で、映像の部分で言うと今成さんの方にそれなりの実績と知識があった訳ですよね」

 今成さん「実績と知識というか、ある程度手馴れている状態ではスタート出来ました」

 松尾監督「撮って編集って部分では」

 坂井さん「僕もやってたんですよ」

 松尾監督「そうですよ、坂井さんもレスラーでありながら…ナンデ映像制作を最初に出来ちゃったんですか?」

 坂井さん「あんまり公にはしてないんですけど、学生時代、早稲田大学のシネマ研究会って所に居て…」

 松尾監督「ナンカ偉そうな所じゃないですか」

 坂井さん「そうなんですよ」

 松尾監督「ナンカ歴史ありそうな…そうでもないんですか?」

 坂井さん「室井滋さんとか、最近で言うとサウダーヂって映画を撮った監督とかが出身です」

 松尾監督「じゃあ本流なんじゃないですか?」

 坂井さん「本流なんですけど、私はプロレスの方に行ってしまって…」

 松尾監督「二足の草鞋だったんですか?映研と…」

 坂井さん「映画産業に未来は無いと思ったんで(笑)面白そうだけど食えないだろうって、DDTに入ってプロレスを。その位の時にアダルトな感じのVシネマみたいなのの助監督とかを結構やってたんですよ。で、そこで、ずーっとマエバリ付けてました」

 松尾監督「何のアピールなんですか(笑)ちょっとエロにも明るいぞ、みたいな。そこで制作をやってたんですよね。プロレスキャノンボール2009の撮影と編集は誰がやってたんですか?」

 坂井さん「俺です」

 松尾監督「全部坂井さんがやってるんですよね」

 坂井さん「出てる所は撮影はしてないんですけど、編集は」

 松尾監督「編集はそもそもどうやって覚えたんですか」

 坂井さん「DDTの映像をやってたり…」

 松尾監督「結局その頃から映像に関する編集とかは出来てたんですね。お二人ってレスリングという肉体を使うモノと、同時に機材と編集機を扱うのが出来ると」

 坂井さん「試合出て、試合終わったらみんな呑みに行ったりするじゃないですか。俺は事務所に帰って来て、当時はリアルタイムキャプチャーをして、2時間の試合が3カメあったら6時間分。で、ちょっと寝て、起きて、編集して、で、何日か後にMAやって、中継用のビデオ作って、納品してっていうのをずーっとやってました。そうしないと食えなかった。プロレスの売上とギャラだけだと食えないんで、全部自分達でやって制作会社として扱ってもらって、自分達で完パケで納品してプロレスチャンネルから金貰ってやっていってた」

 松尾監督「逆に言えばしっかり者のレスラーだっていう」

 坂井さん「いや、しっかりしてなかったですよ」

 松尾監督「結局だって他の人達は試合終わったらぐだーってなって呑みに行こうぜってやってる訳でしょう。それで金が無い金が無いってやってるんでしょ。けど坂井さんは一歩引いた立場でそれをやってた」

 坂井さん「だけど呑んでたし、ぐだーっともしてましたよ。酷い生活してました」

 松尾監督「でも解んないけど、視点が、レスラーとしてのリングの上だけじゃなくて、移動であったりメシ食ったり下らない話したりしてる訳だと。そこですよね。本人の視点がそこに向いてるってのがナンカ良いですよね。ドキュメントであったりとか、裏側を見せるってのも面白そうだなぁって」

 坂井さん「そんな昔の僕と同じ生活を今成くんはしていて。ホントに怠惰な生活をしてるんですよ。家に帰らないでずっと事務所を家みたいに使ってて。床で寝てるんですよね」

 今成さん「そうですね」

 松尾監督「レスラーみたいな身体鍛えてる男が床で寝てるの嫌ですけどね」

 坂井さん「だから、筋肉にしちゃうと(床で寝るの)疲れちゃうんで、脂肪にしてクッションにしてるんです」

 松尾監督「脂肪があると寝られるんですね」

 坂井さん「シモン社のマットレスと同じような造りで…」

 今成さん「確かに寝るスピード速いですから」

 坂井さん「セルリアンタワーのベッドと同じ!」

 

・ プロレスキャノンボール2014の編集作業について。

 松尾監督「僕が意外だったのは、プロレスの方が自らの発想で撮影と編集もこなせるっていう所。そこが良いなと。単純に外部のカメラマンがいっぱいついて、編集マンが居てって訳じゃなくて自分達でやれてるっていうのが(テレクラキャノンボールと)同じなんですよね。僕が気になってたのは、実際のプロレスキャノンボール2014の撮影が終わった後、編集作業なんですが…」

 坂井さん「出た」

 松尾監督「まず素材はどれ位あったんですか?」

 坂井さん「多分、80時間位とかあったんじゃないですかね。100時間前後」

 松尾監督「想像しましょう。100時間。何チームあったんですか?」

 坂井さん「4チーム。プラス審判チームも一応回ってるんで」

 松尾監督「カメラはまずはメインで4カメあってそれ以外にも回ってると。まず編集はどういう流れだったんですか?

 今成さん「4チームあってそれぞれチームディレクターが居て、そのディレクターがそれぞれ荒編をやって、それを自分が1回回収して」

 坂井さん「2時間ずつ位に編集してもらってそれが4つで8時間位。プラスみんなの共通カメラの素材があって10時間位。それを僕ン所にくださいと。そこで2時間用の構成を大胆に組み立てないと何を伝えたいのか纏まらないんで。何を伝えたいのか抽象化しないといけないんで2時間位にしますと。で、そこから細かい編集をお願いしますねってファイナルカットのプロジェクトファイルにちゃんと10時間位にしてくださいと。公開が2月の半ばですから、出来ればその1か月前の1月の頭位には完成させたい、無理でもどうやっても1月中に完成させなければいけない」

 今成さん「1月の末には試写会をやらないといけないので」

 松尾監督「通常そうですね」

 今成さん「そのスケジュールがあったんで仕上げなければいけない」

 松尾監督「ハイ」

 坂井さん「11月に最終シーンを撮って。でもメインの2日間はその1か月前の10月に撮ってるんでまぁイケるだろうと。で、12月の頭僕にください、正月休み明けまでに2時間半とか3時間位にはしますと」

 松尾監督「ラフなモノは出来ますよと」

 坂井さん「そういう風に言ってたんですけど、最初の10時間の荒編集をしたのが僕の所に来たのがクリスマスが終わった12月27日位」

 松尾監督「要するに1か月遅れですね」

 坂井さん「ハイ。で、おかしいなと思って。MACのね、外付けハードディスクが送られて来たんですよ。それを繋げて観てみたら、他のチームは結構細かく編集してあったんですけど、今成くんの参加してたガンバレプロレスチーム。自分が一番編集出来るって言い張ってたんですけど」

 松尾監督「一番ビシっとしたモノを上げてくると」

 坂井さん「言い張ってたんですけど、今成くんのチームの部分の素材だけで10時間あった。ほぼノー編集。自分の所ノー編集で渡してきたんですよ」

 松尾監督「あれ?何でですか?」

 坂井さん「(素材を確認して)慌てて東京に行ったんです。それで今成に何で?って聞いたら、泣き出して、『俺わかんないっすよぉー』って」

 松尾監督「プロレスキャノンボールはまだ続いていたんですね」

 坂井さん「『どうしていいかわかんないっすよぉー、もうダメです、全部カットしてもらって構わないです』って言ってて。頭おかしいんじゃないかって思って。で、実際観たら訳わかんないカットいっぱい入ってて」

 松尾監督「本編でもね、ゴチャゴチャになってたのはガンプロチームですから」

 坂井さん「何やってるのか解んなくて」

 松尾監督「ビーバップみのる状態ですよ」

 坂井さん「完全に(ビーバップみのるに)憧れてるんで」

 今成さん「新進気鋭感が」

 松尾監督「みのるに憧れるっていうのは一番危ないから。素人が憧れちゃダメな存在だから」

 坂井さん「で、解んないんですよぉーってなってて。困ったなと。敵はリングの外に居るぞと。お客さんに観せる前にこの子を何とかしないとって。でも怒っちゃダメなんですよ」

 松尾監督「怒ると逃げちゃう?」

 坂井さん「今成くんは怒ると逃げるし『僕の事が嫌いなんだ』って思っちゃうタイプなんで」

 松尾監督「あー。ややこしい男ですね。体育会系なんだったら怒ればいいんじゃないんですか」

 坂井さん「だけど、そうでもないんです」

 松尾監督「今の子だから。…今の子扱いされちゃってますよ」

 坂井さん「だから、『こうこうこういう理由でココはカットするよ?いい?今成くん?お客さんはこういう風に思うかもしれないからカットするね?』って言ったら『…解りました』って。『編集の順番上ココとココを繰り返すと解んなくなっちゃうから』って」

 松尾監督「そこまで説明要るの?」

 坂井さん「若手のディレクターとかADを諭すめちゃイケ片岡飛鳥さんみたいに、丁寧に丁寧に。ガンプロチーム以外の所は構成を基に編集してくれてて」

 松尾監督「自分の所が出来なかったんだ」

 今成さん「自分の映ってる所、自分の自意識を編集出来なかったんですよ」

 坂井さん「無意識過剰なんですよ」

 松尾監督「普通は自意識が出過ぎてると切るって方向に行きますけどね」

 坂井さん「恥ずかしくなるハズなんですけど」

 松尾監督「そうじゃなかった」

 坂井さん「そういう所がね。今成の自意識の戦いというか」

 松尾監督「実は」

 坂井さん「だから、ガンプロチームの所は結構気を使って編集させてもらって」

 今成さん「ありがとうございます」

 坂井さん「他の所は各ディレクターさんの編集に任せてそれを並べ替えたりしてるだけでやったんですけど、ガンプロチームの所は一生懸命編集しました」

 松尾監督「だからプロレスキャノンボールはガンプロチームの所だけ明確におかしいじゃないですか」

 坂井さん「やっぱ自分で編集した方がいいんだなって。会場とかでもガンプロチームが出てきた時はブァっと高まるみたいなのは、やっぱり、マッスル坂井の編集はスゴイなと(笑)でも他の試合シーンとかの編集は今成がやってくれて。ここは何分でって2時間の興業を観る感じで編集してくれてて」

 今成さん「完成1週間前は坂井さんの工場で合宿して」

 坂井さん「そう、新潟のウチの会社でやってたんですよ!」

 松尾監督「だからもう手元に置いておかないと不安だったんじゃないんですか?」

 坂井さん「不安ですもう。今成をそばに置いておかないと、手を離してはいけないと」

 松尾監督「抱くんだったら最後まで抱かないと。後はお前に任せるっていうのは一番悪いですから。最後までぎゅーっと」

 坂井さん「それこそ、(テレクラキャノンボール2013では)後輩の監督たちを最後まで抱いていた感じはしますよ。ビーバップみのる監督も最後まで抱いてた」

 松尾監督「あのメンバーは抱かなくても大丈夫です。ほかっとけば勝手にやります。でも、本編を観れば編集の苦労の後が見えます。俺に言わせればバランスは、良い意味で悪いんですけど、ガンプロの所とか」

 坂井さん「ハイ」

 松尾監督「あと俺が素人だからアレなんだけど、鈴木みのるさんのくだりが長い。僕はプロレスが解ってなくて観たんだけど、ガンプロチームの変なテンションになだれこんでいく形も最終的には味になってるから、綺麗にプロット通りにココ何分ココ何分ってやってしまうよりはそれはそれで良かったんじゃないかなぁという感じはしましたけどね。変な自意識が入ってくる所も含めて」

 坂井さん「1か月間の編集は地獄でしたけど…」

 今成さん「最後の1週間は変にハイになってましたね。坂井精機の工場で」

 坂井さん「工場の応接室で。工場なんで働いてる人はみんな油の付いた作業着を着てますよ。俺も一応作業着を着て、安全帽を被って編集してたんですよ」

 松尾監督「一応ね」

 坂井さん「朝8時に出社して、夕方の17時までは編集しようと。それ以外は残業だと。ちゃんと12時から13時までは休憩取らせて、朝礼はちゃんと行って、終わったらいそいそと戻って編集して。今成がホントにもうだらしない格好してるんですよ。俺は工場で半ズボンの時点で有り得ないと。トイレは従業員の方と同じトイレを使うんですけど、ヒップハングなズボンを履いてて下着が見えてるような格好で工場に入るとか。工場は我々の戦場ですから。取引先のお客さんとかが真剣にね、これから出る自動車部品の打ち合わせとかしてるのにそんな格好でウロウロしてちゃダメだと、ちゃんとシャツ入れてからだって、そういう所もしっかり教育して」

 今成さん「工場のルールを守らないとって」

 坂井さん「でもそれがやっぱり良かった」

 

・ プロレスキャノンボールについて。

 松尾監督「それで出来上がって公開されて。テレクラキャノンボールってAVがベースですから、こうやってやらせてもらってる事自体が奇跡であって例外的で。プロレスキャノンボールの方が間口が広い訳で、それが羨ましいなと思って。プロレスキャノンボールを観て思ったのはフォーマットを使ってもらって嬉しい、プラス、プロレスっていうのは子供が観て楽しい…そういうシーンも入ってます。AVだと子供はモザイクかかっちゃいますから。子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまでがわーって言えるじゃないですか。あれは僕達には無いので、それは羨ましいなと思った」

 坂井さん「いやでも、プロレスやってる人よりセックスやってる人の方が全然多いと思います。間口は広いですよ。プロレス観た事ない人は居るけどAV観た事ない人は居ないですよ。全然セックスの方がメジャースポーツだと思います」

 松尾監督「いやでもホントに羨ましいなと思って。この先、テレキャノとは別の次元で、プロレスキャノンボールとか他のキャノンボールをどんどんやっていってもらえればなぁと。勝手にやっていってくださいと」

 坂井さん「つい先日、試写会でマッドマックス観たんですけど、アレも結構キャノンボールっぽかったですよ。車に乗って、レースをして。あれも松尾さんガツンと言わないといけないですよ。敢えて名前変えてますけど割とキャノンボールでした」

 松尾監督「じゃあ呼び出してみますよ…キチガイ扱いされるでしょうけど(笑)もうそろそろお時間なんですが、プロレスキャンボールはまだ上映やってるんですよね」

 坂井さん「偶然にも東中野で。同じ20時半からなんですけど」

 松尾監督「相互割引なんかもやってるんで是非是非。で、時間があれば(プロレスキャノンボールも)続編も。2020年に一緒にやりますか?」

 坂井さん「オリンピックイヤー」

 松尾監督「オリンピックイヤーに公開を目指しましょう。その前にやってもらってもイイですけど。高木社長がね、儲かったからもう1回って」

 坂井さん「プロレスって興業会社でシンプルなんで、1回黒字になった時点ですぐに次ってなるから、何かしら撮らなきゃいけなくなる」

 松尾監督「そんな感じで、今日はありがとうございました。テレクラは今回の上映でしばらくお休みなんですけど」

 坂井さん「そうなんですか。へぇー」

 松尾監督「一応。判んないですよ僕も適当なんで。電話かかってくるとはいやりまーすってすぐ言うんで。電話さえかかってくればやるんですけど、今の所かかって来ないんでやる予定はないです。なので暫しお別れという事で」

 坂井さん「でも、松尾さんの作品があったお蔭で自分達の作品が劇場で…本当にイオンシネマとかでかける事が出来て。本当に新潟帰って静かに過ごそうと思っていたのにこういう形でこの世界に帰って来る事が出来たのは、松尾監督とこの作品のお蔭だと」

 松尾監督「随分わざとらしいですが」

 坂井さん「ホントに思ってますんで。ありがとうございました」

 松尾監督「じゃあそういう訳で今日は本当にありがとうございました」

 最後の挨拶の後、坂井さんと今成さんが自分でパイプ椅子を畳んでハケていこうとしてたのが印象的でした。で、その状態で、松尾監督がネタバレ禁止についてのお話をされてました。

 

 

 

 

 

 この日の私。

 17時に仕事を終えて、一瞬サンシャイン噴水広場をチェックしてから、自転車で新宿へ。Dream Amiちゃんのお客さん、思ってたより男子多目で女の子が少なかったのが意外でした。

 シネマカリテでキムギドクプロデュース作品・鰻の男の前売券購入&そのまま翌日の3時半の回の座席券確保!その回は松江哲明監督とカンパニー松尾監督のトークショーがあるのです。

  この日の晩ご飯。花園小学校の近くに出来た路麺の名店、山吹の支店へ。

新宿御苑前 山吹: リターンライダー = [路麺 プログラミング : ZRX1200 ss:CBR1000RR];

 この記事を読んで気になってたので来てみました。

 冷肉そば540円。食券を渡し、出来上がりましたよーと呼ばれたので取りに行ったら、冷やしなのに丼から湯気が上がってて?!ってなったけどお肉から上がってる湯気でしたw

 お葱と一緒に軽く煮たお肉がメインの具なのですが、それ以外にも椎茸や蒲鉾、ワカメなどが添えられてるのも嬉しいっす!

 新宿から池袋に向かう途中にあるドンキホーテが展開しているコンビニ・驚安堂の目白店へ。

 揚げ立てチップスとコーラのセットが半額!というキャンペーンをやっていたので映画のお供に良いかな?と軽い気持ちで注文してみました。

 …コーラが大きいよ!宣伝ポスター見直したらMEGAサイズって確かに書いてあるけども!こんなに大きいならもっとちゃんと注意書きとかしてくれないと困りますよ!

 千円札と大きさ比べ。これでどれだけ大きいかお分かり頂けますでしょうか。

 とりあえず当初の計画通り、シネマロサに持ち込みました。

 下の方が細くなっているので何とかカップホルダーに収まります。

 残したら負けな気がしたのでガンガンコーラをあおりながら鑑賞。…何とかここまでは飲みました。家まで持って帰ってどれ位の量が入るか量ってみたら1リットルくらいでしたね。