劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

6月10日。124回目。ロサなりのテレクラキャノンボール5日目。

 5日目でっす。

 水曜日のこの日はレディースデー。女性は1000円ポッキリ!

 って事で恩恵に与りました。定刻通りの20時半から予告編無しで上映開始。

●6/10(水)トークショー
ゲスト:白石晃士(映画監督)×松居大悟(映画監督)×カンパニー松尾監督

   こんばんはーと言いながらお三方、ぞろぞろ登場。

・ それぞれ名前を名乗ってからパイプ椅子に座り、まずは恒例の「今日初めて観た方ー?」という質問。初めての方、この日も結構多かったです。

 松尾監督「(初めて観たと手を挙げたお客さんを指して)白石監督のファンの方達だと思うんですよ」

 白石監督「確かに見覚えのある方がチラホラいらっしゃいます」

 松尾監督「今日は白石監督のファンの方が多いと感じました。いつもより気迫がありますもん」

 白石監督「いつもよりお客さんは増えてますか?」

 松尾監督「如実に増えてます。白石効果です」

 その後、ネタバレ禁止についてのお話。

 

・ 白石監督が初めてこの作品を観たのは名古屋のイベントの一番最初の回で、それ以降観てなかったのが今日久々に観たそうです。

 白石監督「今日久々に観るんで記憶もおぼろげだったんですが、編集ってちょっと弄られてますよね?」

 松尾監督「えっとね、ちょっと待ってください。記憶を辿ります。渋谷のオーディトリウムでやった時は4回くらい変えたんですよ。その後、イベント上映になってからは落ち着いてると思うんですが、細かい所はホンの少し違うかもしれない。でも6月のポレポレからは完全に安定してるのでそれ以降は絶対変えてないですね。変える手前かもしんない。でもそんなに印象は変わらないハズ」

※現在公開&DVDになっているのが劇場版のver2.0なのですが、その前にver1.0~1.6の7つのバージョンがあるハズです。1.0から1.6まではちょっとずつ編集が変わっていきそれが積み重なった結果1.0と1.6ではかなりの部分が変わっています。で、1.6から2.0に変わる時なんですが、その変えていった部分をぐいっと戻している感じなんですよ。一段一段階段を昇って行った先に2.0があるんじゃなくて昇って上に行ったけどやっぱ違うってパタパタって戻ってきたみたいな。それでかなり戻しちゃってるので変化の割合が一番大きいのが1.6と2.0です。松尾監督はそんなに印象は変わらないハズと仰られてましたが、みのる監督がカーテンにくるまるシーンの有無などかなり編集が違うので印象も結構変わると思います。

 

・ 白石監督「自分としては…気になってた所が変わっていて。全体的に編集が少しづつ変わっていて、それによって私が気になっていた箇所がそんなに気にならなくなっておりまして…逆にどうしようかなと」

 最初に観た時、白石監督は出演女性の事を過剰に笑い者にするようにお客さんの気持ちを誘導し過ぎている演出が気になったようで、その辺は映画を観るお客さんにもっと任せる演出にした方が作品としては良いモノになるのではないかと思ったそうです。

 

・ 良くないと思っていた点が修正されていたという話をしている白石監督に向かって「喧嘩が始まると思ってたのに」と悪い事を言う松居監督w

 それをきっかけに、何故この3人でトークをする事になったのかという説明。この日のゲストのお二人に出演オファーを出したら、この日なら出れますよ、という日が松居監督と白石監督でかぶってしまったので「ホントは白石さんとサシで話したかったんだけど、横入りみたいな感じでいい?」(松尾監督)という形で松居監督も一緒に出る事になったとの事。

 

・ 松居監督からキャノン関連のDVDを家で一人で観るとエロい気分になるが劇場でみんなで観ると違う。価値観が振り回された…というような話が出て、そこからAVを劇場で上映するという事について。

 白石監督「エロの部分は劇場版にするに当たってバッサリ切られたんですよね」

 松尾監督「過去、通常のAVの尺を切らずに劇場で上映した事があったんですけども、スゴい悶々とするんですよ。俺のチンチンが大画面でジュバジュバされてるのを観るのがホントに耐え切れなくて。だから劇場版にするに当たってそういうシーンの尺は短くして」

 

・ 松尾監督「実は作ってる段階で(白石監督が仰ったような批判的な)意見が出るというのは覚悟していて。全く無意識でやっていた訳では無いんですよ。こういう批判が出て然るべきだというのは僕の中ではあったんですよ。

 僕、今まで映画は作った事は無いです。AVしかない。そんな中で、2時間で何を見せようかという時に、テレクラキャノンボールっていうのは男達の物語とか、色々な要素があるんですけど、素人女性さんと監督陣の触れ合いって言っちゃおかしいかもしれないけど、プラスやマイナスを含めたやりとりがメインになるだろうし、そこを避けては通れない。その時に(出演されている)女性の見かけだったり容姿だったりが強烈なインパクトがありますんで。

 で、今回、困った事にというか嬉しい事にというか、顔出しOKの方が多かったんですよ。顔出しNGでサングラスなりなんなりで隠している部分があればその辺の事はぼやけるというか薄まるんですが。顔を出すか出さないかは女性に選んで貰ってるんですよ。顔を出すならプラス3万円で、出さないならサングラス。それで、今は不景気だからかみんな顔出しますって言うんですよね。

 正直に言うと、今回(の作品)は(観客に)楽しんで貰いたいってのがあって。白石さんが仰ったようにダメ押ししなくてもいいなっていうのは俺も解るんですよ。だから、作っておきながらなんじゃそりゃっていうのはあると思うんですが、凄く不安なまま公開を迎えて、そこで白石さんに言って頂けたんで」

 松居監督「セックスのシーンの後の審査会議のカットバックとか見るとどうしてもそんな風に見えちゃうだろうなってのはあると思うんですが、でも、一連の部屋の中でのやりとりとかの編集を見ても、僕は全然悪意はないと感じる」

 松尾監督「悪意はないです。女性と監督との1対1の関係は出来てるんですよ。それを客観で見せた時に男子の部室みたいな感じになって。場が変わって男同士になるとギャグみたいになる。そういう部分が露骨に出ちゃってるんです」

 白石監督「私が思うのは、それはホントに本当の事だし、男子のノリで全然良いと思うんです。それを編集上の演出で誘導しないなら。私だって公の場では女性に対して酷い事を言わなくても裏では『あの腐れマンコ死にやがれ』みたいな事を言ったりする時もありますよ。なので、演出をちょっと強く押し出し過ぎてるのかなっていうのが気になったっていう所ですよね」

 

・ 白石監督「松尾さんの演出の感覚はアダルトビデオの感覚だと思うんですよ。要するに彼女の居ない男がビデオ屋で借りてきて、大体1対1で向き合って、凄くプライベートな空間でっていう。だから、その中では、名古屋で観たバージョンも今観たバージョンも演出的にも全然問題無く楽しめる作品だと思う。それが、公の場である劇場で上映される時に、公共性というか、1対1の男の子との関係性じゃない関係性がお客さんとの間に生まれるので、そこに『ダメ押しではない部分』っていうのがあるんじゃないのかってのが私の意見ですね」

  松尾監督「白石さんが仰ってる通りで、今まで1対1の編集しかして来なかったんですよね。僕が想定していたのも男だったし、14インチのモニター感覚で作ってきたので。…テレキャノって、みんなで観て笑うじゃないですか。でも帰り道には複雑な事になる。ココでは笑っちゃうんですよ。それは(審査会のシーンと)同じように場の話なんですけど、ココでは笑えるんですけど一歩会場の外に出ちゃうと笑えない。自分の身に降りかかってきちゃうから。そういう問題があるのは解ってたというか解りましたね。あと、凄いなと思ったのが映画観てる人って集中力が高いから解っちゃうんだよね。そういうのを前提としていない編集をしちゃってたから」

  白石監督「それはお客さんが集中力が高いというよりは暗闇の中でスクリーンだけを見させられるという空間というのもあって、家の中で回りにゴチャゴチャある所で明るい状態でモニターで観るのとは違うので集中せざるを得なくなるっていう状態を作られるので。それが多分アダルトビデオと劇場の違いじゃないかと」

 

・ 自分の演出のクドさに気付いたという松尾監督に「それを意識し出すと笑い辛くなるというか、ホントのドキュメンタリーみたいになっていくから」と松居監督。

  白石監督「俺は劇場版はそれでいいんじゃないかなと思うよ。AVだともたないと思うんですけど」

 

・ 白石監督「あと私が気になるのは、顔出しで出ている女性達はこうやって劇場で公開される事までは想定してないでしょ?」

  松尾監督「してないですね。僕らがした説明も(劇場公開までは)想定してないですよ」

  白石監督「撮ってる時も考えてなかったと思うんですが、そういう人(の映像)を劇場で流してしまっている事の責任を考えると。責任というか、責任を取れない所はありますよね。そこが、何というかモヤモヤする所というか。それを劇場でやって、本人に知られてもまぁいいかというような作りではないのは解りますので。それを考えると(この作品は)劇場版になりきれてないんじゃないかという思いがあって。それをどういう形にすればいいのかってのは解らないんですけど、そこは大いに気になる所です」

  松尾監督「彼女達には映画公開するという言葉は誰一人発して無いんです。全て著作権はうちらにありますよという言い方で。説明責任を果たしたかというとそこはシビアに考えると微妙な所です。一応念書とかは取っていて、そこには海外への配信・劇場公開、全部書いてありますよ。だけど言葉では言ってないんです。で、紙を見せてサインしてくれって話なんで。そこは個別のケースバイケースで対応するしかないと思ってます。

 ただ、ビックリした事があって、出演者の方から個別にクレームなどは一切来てないんですが、逆の現象が起きちゃったんです。札幌でみのるちゃんがナンパした女子大生が全く違うメーカーからAVデビューしちゃった。6月発売。それを見つけたのがまたみのるちゃんで。彼がロリータ女優のキャスティングをしている時に、DMMという大手のサイトで新作案内を見ていたら見つけたんです。余りにも彼女固有のプロフィールだったんで10時間版には入ってたんですけど劇場版で切った箇所があるんですね。それが思いっきり売り文句になっちゃってて。現役国立大学生っていうのなんですけど」

  白石監督「単体女優として」

  松尾監督「ハイ。で、あの時もAVに興味があってって話をしていたし、値段交渉も彼女なりの、防御って訳じゃあないと思うけど線引きで。で一線を越えてデビューしちゃってスゴイなと。(単体デビュー作を)撮った監督は知り合いなんで聴いてみようかとは思ってるんですけど」

  白石監督「逆に安心ですね」

  松尾監督「解んないですよ。その子は(キャノンに出演したのが)バレちゃって家を出てけって言われたからAV女優になったかもしれないし」

 

・ 松尾監督「次回僕らが(キャノンを)やるんだったら、みのるは絶対冒頭から『すいませんすいません映画に出て欲しいんですけど』って口説きますよ。だからそういう所は今度から僕らはシフトを変えてくる所ですよ。それが逆に恐ろしいですよね」

 

・ 松尾監督「 だから今回は、こういうモノを劇場公開っていうのはある種奇跡みたいなモンで、あんまりやる気もなかったものなんですけど、ただここまで続いているっていうのは多分何かを超えたモノがここに写り込んでしまっていて、それを感じて下さった方々が広めて下さったお蔭なので。この場では笑ってしまったけどこれは如何なものかというのも含めて、『諸問題は全部クリアしてますどうぞ笑って下さい』っていうモノよりも『どうなんだろう?』という自分のモラルを試される部分を含めて今回は至らない所もあるんですけども、敢えてこのままやらせて貰っているっていう。問題になったらなったでそれは受けて立つしかないなと思ってます。…こんな下らない映画で何言ってるんだって感じですが」

 

・ 白石監督「送って貰った冊子を拝見すると、この作品の製作にハマリ過ぎて会社が傾いたっていうお話があって。やっぱりそれだけの念がこもっている作品だからこそ拡がったんだなっていうのは思います」

 松尾監督「確かに今回色々勉強させて貰ったんで、次やるかやらないかは別として…ここで勉強させて貰ったっていうのもおかしな話なんですが。傷は傷であり、得た物は得た物としてこれから昇華させて頂きたいというか。何か芸能人の反省コメントみたいになってますが」

 

・ 松居監督「エンタテインメントで仕事をするって意識なんですかね」

  松尾監督「白石さんが仰ってたのはそういう事じゃなくて、劇場版にした時の事で。10時間のAVだと個人で消化するからイイんです。劇場でって事を考えればそこに対する演出があるでしょって事です。それは痛いほど解りましたよ…ナレーション駄目押しね。俺ねぇ、編集あんまり上手じゃない気がしてきた」

  白石監督「受け手として観た時に、その時(札幌の1日目の松尾監督のシーン)の女性の『(監督の)役に立ちたい』という気持ちで顔を出してくれた事を思うと、ちょっと愛しく思えて来たんですよ。そこにナレーションが入ってきた時に、あぁ自分のこの女性を愛しく思った気持ちは除外されてるんだと思って寂しい気持ちになってしまって。札幌のおじさんと呼ばれてしまった女性もノーメイクだからあれなんで、メイクして痩せたら肌も綺麗だしおっぱいも綺麗だなと思ってしまったんで。それをどうしても(審査会議で)見ているシーンが入ってしまうとフリークス的な扱いになってしまうのはやっぱり寂しいなって気持ちがあって。そういう風に受け止めるお客さんが居るって事をやっぱ除外はしないで欲しいなってのはあります」

  松尾監督「ただそういうスタイルを貫こうとすると今度は場の問題が出て来ますんで。審査会議とかどうしてもそうなっちゃう」

  白石監督「その辺はどういう風に構成すればいいかって工夫すれば。審査会議自体はああいう場があったって事を記録している映像自体はいいと思う。構成とか順番の見せ方かなぁと思う」

 

・ 松尾監督「多分ねぇ…こういう風に反省した風にしてるけど、次やったらまたやらかすと思う。やっぱりちょっとヌケてる所があって、デリカシーの無い所が日常的にもあるので」

 

・ 白石監督「自分がAVとして借りて観るんであれば、むしろ女性を揶揄したり小馬鹿にする場面があった時には1対1なら素直に笑っちゃう可能性があります。それこそ仲間内で『今通った女、不細工でとてもじゃないけどヤレない』位の話をする感覚で作品を観れば何の不快感も無く受け入れると思う」

  松尾監督「俺ねぇ、普段(女性が不細工だとか)そういう事何にも思わないんですけど、何なんでしょう、AV監督の邪気みたいなモノがあるんですかね」

  白石監督「でも多分それは、ちょっと寂しい男の子に向かって作っているっていうサービス精神じゃないかなって気がするんですよ」

  松尾監督「俺テレキャノ以外で一切無いんですよそういうの。テレキャノだけは何故こういう風になるかというと、完全に女性が観るとか大多数が観るって事を本当に前提にしていないからかと」

 

・ 質問コーナー。白石監督ファンのお客さんから戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章 のあるシーンはキャノンのネタばれシーンに影響を受けたのではないか?という鋭い質問が。ネタバレに関わるお話なので詳しく書けないのですが、脚本段階ではもっとキャノンのネタバレに近い設定だったそうで、やっぱり頭の中にはあのシーンがあったとの事。

 

・ 最後に告知コーナー。松居監督の今年の秋に公開される私たちのハァハァを松尾監督が弄ったりされてました。

 

 

 

 

 

 この日の私。

 仕事を終えて、サンシャイン噴水広場へ。アイドル応援アプリCHEERZのイベントを観てきました。

 フリーペーパーが配られていたので貰いましたよ。

 久しぶりに観たまいにゃさんのライブ、すげぇ良かった。

 私がフラフラ色んな現場に行ってる間にも、まいにゃさんはライブを重ねていってその芸を磨き上げていってる訳ですよ。

 あぁまいにゃさんまいにゃさん。

 そんな事を言いつつ、18時半には新星堂サンシャインシティアルタ店に移動。

 こちらも撮影可能だったので人の隙間からパシャパシャ撮影。

 お姉ちゃんのソロコーナーを見守る二人。

 くるくるりんの振付講座。

 真顔でキメて下さい、の部分。

 真顔の次は笑顔ーの部分。

 ライブー。

 最後はみんなで敬礼!

  この日の晩ご飯。

 ロサ会館の並びにある洋食屋さん、洋包丁でからし焼き定食並700円。

 からし焼きの『からし』は胡椒の意味で、ビッとスパイシーに炒められた豚肉は御飯泥棒っすねー。付け合せのスパゲッティーはケチャップではなくカレー風味。豚汁も色々なお野菜が入っていて嬉しいっす。なんと言いますか、私しっかりご飯食べてる!って感じがする、まさに定食。美味しかったです。