劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

1月31日。〈カンパニー松尾の課外授業〉「君と踊りあかそう日の出を見るまで」@渋谷アップリンク

  劇場版BiSキャノンボール2014公開直前特別企画という事で松尾監督の過去作の上映会が渋谷アップリンクで開催されました。

〈カンパニー松尾の課外授業〉「君と踊りあかそう日の出を見るまで」ゲスト:バクシーシ山下、平野勝之、タートル今田、梁井一 - イベント | UPLINK

『劇場版 BiSキャノンボール2014』公開直前!!「バクシーシ山下の社会科見学」新春特別反転企画

AV界の鬼才、バクシーシ山下監督のドキュメントAV上映&トークイベントとして好評を博している〈社会科見学〉を、『劇場版 BiSキャノンボール2014』の公開を目前に控えた、盟友カンパニー松尾がジャック!!そしてゲストにバクシーシ山下を迎える反転企画!!

ハメ撮りの天才、AVのヌーヴェルヴァーグと呼ばれ、バクシーシ山下平野勝之らとともにエロビデオを、映画でもテレビでもない独自の映像表現にまで高め た男。『劇場版 テレクラキャノンボール2013』の大ヒットによって、「昔は良かった」というノスタルジックなAVファンを黙らせ、若者の度肝を抜いたカンパニー松尾監 督の、作品上映&トークイベント。カンパニー松尾は昔から、そして今もカンパニー松尾である。

ゲストには、〈社会科見学〉でおなじみ、カンパニー松尾を知り尽くす男、バクシーシ山下が登場。『テレクラキャノンボール2013』関連のイベントで共演機会も多いふたりだが、互いについて語る機会は意外と少ない。今回はAVの至宝ふたりの出会いから、スタイルの確立、今後の展望までをジックリ語り合う。
カンパニー松尾の出演キャンセルを受け、平野勝之ハマジムメンバーのタートル今田、梁井一が緊急参加でバクシーシ山下と共に不在のカンパニー松尾を語る!


 

【上映作品】

『2001年テレクラの旅 PART.1 仙台・青森・秋田・新潟・富山自爆2466キロ』(2001/V&Rプランニング/88分) ※18歳未満の方はご覧いただけません。
素人、テレクラ、バイク、カレー、ハメ撮りを通じて「ここではない何処かへ」を追い求め続けるカンパニー松尾が、カメラを片手に独り北へと向かう。豊田道 倫の曲をバックに、洗練された映像美で生々しい出会いを描く。カンパニー松尾スタイルが完成をみた代表作であり、AVロードムービーの金字塔。

  このイベントの告知と予約がスタートしたのが1週間前の1月24日。

 そしてその告知を知っての松尾監督のツイート。

 本人が知らないうちに冠イベントが決まってしかも告知が始まってて、おまけに最悪行けないかもってムチャクチャな状況ですねw

 とか思ってたらイベント前日に松尾監督出演キャンセルのお知らせメールが来ました。

ンパニー松尾さんのイベント出演キャンセルのお知らせ


『〈カンパニー松尾の課外授業〉「君と踊りあかそう日の出を見るまで」ゲスト:バクシーシ山下』に出演を予定しておりましたカンパニー松 尾さんですが『劇場版 BiSキャノンボール2014』の編集作業が終わらない為、出演をキャンセルさせていただくことになりました。チケットを購入いただいておりました皆様と イベントを楽しみにしていただいた皆様には大変ご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございません。
代打出演としましては平野勝之さん、タートル今田さん、梁井一さんの出演が決定いたしました。
これによりチケットを購入いただいていたお客様にはキャンセルを受け付けます。大変恐縮ではございますが、キャンセルの受付は1/31(土)の15:00までとさせていただきます。
何卒、ご理解くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

 ポレポレ東中野の劇場版テレクラキャノンボール2013の再上映の初日だからそっちも行きたいなぁ、とか、AKIBAカルチャーズ劇場新企画! 平日昼間にシャッフルユニット公演「DreamStage」ユニットお披露目記者会見という気になるイベが後から発表されてたんでこれも行きたいなぁ、とか、今回上映される2001年テレクラの旅のDVDはこないだV&Rから再発されたの買ってるし別に行かなくてもイイかなぁ、とか、そもそもチケットの払い戻しって受けた事ないからやってみたいなぁ、 など色々な考えが頭をよぎりましたが、当初の予定通り行ってきましたよー。

  入口の看板にも出演キャンセルのお知らせの貼り紙が。

 受付開始時間に来たらちょっとした行列が出来てました。

 7番の整理券を確保。

 予定時間通りに開場、開演。最初にカンパニー松尾スペシャル2001年テレクラの旅 PART.1の上映。

 休憩を挟んでトークコーナー。

 の前に松尾監督からのビデオメッセージ。今日来れなかったお詫びと上映された作品についてなど。「僕はテレクラが好きなので、この旅は苦しそうに見えるかもしれませんが楽しんでやってました」との事でした。

 ビデオメッセージの後にBiSキャノの特報も上映されていました。

 続いてトークコーナー開始。以下、内容メモ。

・ 出演者の皆さんが登場。自己紹介。

 山下監督「『ゲストの』バクシーシ山下です」

 平野監督「カンパニー松尾です(笑)」 

 今田監督「代打の今田です」

 梁井監督「梁井です」

 

・ 山下監督から松尾監督の出演キャンセルについての説明など

 山下監督「2月7日から公開のBiSキャノンボールを今編集しているという無茶苦茶な状態で…2日くらい前に行けないかもしれないって話になった時に最初に思いついたのが松尾ファミリーって事で松尾の嫁を呼ぼうかと。本編でもちょっと(話が)出てきてるんですけど、秋田のテレクラで知り合ったって事で、その辺の話を聞こうかと思ったり。あとセレブ気取りなので、カンパニー松尾に買ってもらったバーキンを抱えてもらってここを歩いてもらって、ランウェイしてもらおうかと思ってたんですけど、NGが出まして。で、この3人になりました。」

 

・ 先ほど上映された2001年テレクラの旅について。平野監督は今回初めてご覧になったそうです。

 平野監督「さっきみんなで言ってたんだけど、これテレクラの旅に出る前にもう病気にかかってたんじゃないかと。だとしたらみんなに移し回ってるんじゃん」

 梁井監督「俺は4人目の人だと思います。チェリーさんの前の人。あの人とシタのが発症の3日前じゃないですか」

 平野監督「こういう仕事してると必ず1回は(性病を)やるからねぇ。僕も経験ある」

 山下監督「生でやるからねぇ。これ2001年じゃないですか。この頃のAVって生はあんまりなかったんだよ。元々、俺やまっちゃんがAV始めた90年代の初めは生だったんだよ。その後、90年代後半くらいからエイズの問題が出てきて、AVの撮影ではコンドームをしましょうって事になってきた。でもカンパニー松尾サンは生が好きなんですよね。」

 

・ 最近のAVについてのお話。

 山下監督「今は逆に生でやりますよっていうのが多くなってきて、男優さんも女優さんも検査表で病気は無いですよってのを提出してから撮影ってシステムになっている。」

 平野監督「今は生中出しモノが売れてるし流行ってるから」

 山下監督「最近AVショップに行ったら生中出しモノばっかで凄いよね」

 平野監督「自分が最近編集しているのもホントに生中出しをバンバンヤッてて。でも監督は今生中出しをこれだけやってたら、この次はどうなっていくのかなぁと心配してたよ」

 山下監督「僕も熟女モノで撮ってるけど、それは嘘の中出しですよ」

 平野監督「でも最近は(ユーザーの)目が肥えてきてそれでは許されなくなってきてる。俺が編集やってる作品はフェイクドキュメントでもちゃんと中出しやってる」

 山下監督「(編集していて)興奮するでしょ」

 平野監督「…うん。」

 山下監督「編集の途中でヌイちゃったり」

 平野監督「それはさすがに無いよー。あれはショーなんで。サイボーグみたいな女が次から次へと相手をする訳ですよ。嘘つけコノヤローってなる」

 山下監督「そういうのはダメなんだ。松尾のみたいなのがいいの?」

 平野監督「松尾のはあんまりヌケない。いやでも最近の最先端のAVはホント凄いんだから。みんなアレ観てどう思うんだろうと思って、1回上映会やろうと企画立ててるんだよ。最近の若いヤツが撮ってる作品を」

 

・ 話を戻しましょうという事で再び2001年テレクラの旅についてのお話

 山下監督「パート1は最後富山で性病になって終わるわけですが、この5か月後にまた富山に戻ってパート2を撮るわけですよ。あんな病気になって終わったのに、また同じようにナマナマって言って『お帽子被るのどうするの?』ってやってるんですよ。今でも同じことやってる。変わってない。この作品がテレクラキャノンボールの原点だって言われるのは、パート1では彼氏とどっちが良いって聞いてるんですが、パート2では今までで何番目に良い?って聞くようになるんですよ」

 平野監督「松尾はSEXの最中に色んな事を聞くんですよ。AVファンの人では男の声が入ってるのを嫌がる人もいるんだけど、これが松尾のスタイル。あと、今回観てて気付いたんだけど、本気になるとパンストを履かせるんだね」

 今田監督「着替えさせてたよね」

 山下監督「でも最後の人は裸だった」

 平野監督「どうでもイイ人は適当なんだよ」

 今田監督「カメラワークもだらしないというか適当で」

 パンストなどを履かせる事に対して山下監督は否定的。今田監督は自衣装OKの時はなるべく自衣装、梁井監督も自衣装派だがパンストを履かすのはよくやるとの事。

 平野監督「HMJMは伝統的におっぱいとパンストだよね」

 山下監督はおっぱいに全然関心ないそうです。そこから、山下監督も平野監督もパーツに関するこだわりがないというお話。

 平野監督のSEXは松尾監督曰く「虫みたい」だそうです。全裸でひっついたりするのが好き。SEXを画面で見せるという事に興味がないとの事。

 山下監督「AV監督なのに視覚で見せるのに興味がないという無責任さ」

 本当はカメラを持ってしたくない、女体より自転車の方が得意。

 今田監督「自転車に関する興味の10分の1でも女体に興味があれば…平野さん自転車で撮るの凄いじゃないですか」

 平野監督「だから商売選ぶの失敗してるなと思って」

・ 松尾監督のおっぱいに対するこだわりについて

 山下監督「おっぱい好きなのにブラ外さないのは何なんだろうね」

 梁井監督「谷間が好きみたいですよ。だから1回ブラ外してもまた着けさせたりしたり」

 ここでチョコの銀紙の例えの話を平野監督がしようとするが上手く説明出来ずグダグダに。

 

・ 山下監督の「松尾の話に説得力無し」という発言から松尾監督について

  今田監督「よくHMJMで取材を受けているが、その時に『俺はSEXの大王だ』みたいな感じで接しているんだけど、全く説得力が無い」

  山下監督「よく取材で恋愛について語ったりしてるけど、恋愛なんてほとんどした事無いんだよ」「昨日もラジオで伊集院光相手に映画の話をしてたけど、普段事務所で映画の話してても全然面白さ伝わってこないような話しかしてない」「最近調子に乗ってるから、このまま行くとアパレルブランドとか立ち上げかねない」

  今田監督「やりかねない。お金が入ると何かをやり出すから。HMJMレコーズもそんな感じで、キャノンボールで儲かったからCDを出す事になった」

 

・ 松尾監督は昔からずーっとテレクラが好きだが、山下監督は一時キャバクラにハマっていたというお話。山下監督曰く「キャバクラは人生」。

 

・ 2001年テレクラの旅を見て、今田監督はテレクラで喋る女性が優しいと感じたというお話。今田監督がテレクラキャノンボールで初めてテレクラを体験したが、そこで喋った人たちはもっとビジネス的だったそうです。

  山下監督「それは出てくれなかった人の話でしょ?テレクラで会ってくれて、更にビデオにまで出てくれる人って昔から大体こんな感じで優しいんだよ。アッパーダウナーで言うとダウナー系。最後に出てきた人はアシッド系だったけどね」「でもああいう人たちを撮って結論付けたり論じたりするのはまぁ無理だよね。AV監督という仕事としては。これが精一杯ですよ。それは思ったね。もう俺らはパスですよ」

  今田監督「松尾さんは表現として言い切らないですよね」

 

・ 松尾監督は思い込みが激しいというお話。最後の女性に病気を移されたとずっと言ってるが、そんなすぐに膿は出ないのでその前から病気になっていたはずだというのが今回の出演者全員の見解。

 

・ 松尾監督は人から勧められた女優さんをあまり褒めない。そして人から勧められたカレー屋は旨いと言わないそうです。俺が見つけたっていうのが大事。だからテレクラも好きなのでは?というお話。

  山下監督「新大陸発見しました!って感じ。原住民が既に住んでるっちゅうの」

 

・ 松尾監督はブスやつまらないものには厳しいというお話。ブスを撮る時は凄く適当だし、つまらない打ち合わせだと途中でマンガを読みだしたりするそうです。

 

・ 松尾監督の作品のテロップについて。昔のと最近のとではやはり変わっている。この頃のは青いが最近はさすがに洗練されている。

  山下監督がノートを取り出し、メモッていた名言テロップ「地球も青いが俺も青いぜ」などを紹介w

  今田監督曰く、こういう名言テロップはAuction(HMJM初期の紙ジャケ作品)の頃まではやっていたが、会社が潰れかけてからやらなくなったそうです。だいたい同じ時期から自分を撮るのもあまりしなくなったとの事。

  平野監督が監督失格林由美香さんが亡くなった時に自撮りしてからあまりやってない、という話をしたのですが、「テレキャノでやってた」と今田監督。ああいう自由な作品の時はやってるみたいですねー、という話に。

 

・ 松尾監督は最近物忘れが酷くて平野監督がお願いした事も完全に忘れてたりするのでメモを取りまくってらっしゃるそうですが、そのメモを取った事すら忘れてる、というお話。

  現場の時も「バッテリー忘れた」とか「お財布忘れた」と連絡が入り、よく梁井監督がバイクで届けているそうです。「結構重要な物を忘れるんですよ。…いつかカメラを忘れるんじゃないかと」と今田監督。

  山下監督「会った女を忘れて2度撮るのとかない?」

  梁井監督「さすがにそれは…ボケ老人じゃないですか」

  山下監督「でも前に人違いでヤッたのはあったみたいなのよ。ヤッてる最中に『あ、俺が呼んだのはこいつじゃねえぞ』って。取り違い事件」

 

・ 今田監督が2001年テレクラの旅の中に出てくる車中泊の際に使う毛布は今でも現役で使われているという事を暴露。前に今田監督が「汚い毛布だから捨てましょうよ」と言ったが断られたそうです。

  山下監督「この毛布じゃないと眠れないんじゃないの?大切な、いつも寝る時に持つぬいぐるみみたいな感じで」

 

・ 今回上映された作品は2001年テレクラの旅というタイトルなんですが、松尾監督は2001年宇宙の旅を観た事は無いそうです。この他に『どですかでんぶ』という作品も撮られているのですが、どですかでんも観た事無いとの事。…キャノンボールも昔テレビでやってたのを1回観たっきりで全く思い入れは無いというお話はよくされているんですが、ナント言いますか、松尾監督、さすがです。

 松尾監督がこういうモジりをやりたがるのはV&Rの時の営業グセなのじゃないか、と平野監督は仰ってました。

 モジりタイトルの話から来月発売の梁井監督のAV女優の裏側リポート かたりたがーる 長谷川リホ巨乳ドスケベコレクション 藤崎エリナと山口葵のお話など。

 

・ BiSキャノンボールの編集が大詰めだというお話。この後、10時からプロデューサーに見せるプレビューだそうですが、その直前に電話をかけてやりとり。「お客さんが来てるかもしれないから最初会社に電話をしてからiphoneに電話して」という指示だったという事で山下監督が会社に電話をしてから改めて電話をして、それを机に立てかけ、マイクをセットして電話中継。

 電話越しにもうすぐ始まるプレビューでOKを貰えればBiSキャノンボールは完成だというお話をしたり、昼間に嵐山監督とうなぎを食べに行ってた今田監督に文句を言ったりする松尾監督。

 

・ 会場からの「海外で外人女性をナンパする作品を撮ってほしい」という質問に答えようとした所にお客さんが来て中断。「海外ではしないですよ。言葉攻めが通用しないでしょ」という回答でした。その他に以前、外国で撮影した時に、どのタイミングでどういう事をするかという打ち合わせを細かくやらされたそうで、自分の自由にやるスタイルと合わないと感じたという事もあってもうやりたくないそうです。

 

 ・ 他に質問は無いかと募るが、質問が出なかったので電話コーナーは終了。電話を切った後に「(言葉攻めが外人には通用しないからと言っていたが)日本人には通用してるんですかねぇ」などと悪い事を言う今田監督w

 

・ 2001年テレクラの旅パート2についてのお話。今回上映したパート1に比べたら出てくる人のパンチが足りないのでそれの上映はしないだろうと語る山下監督。

 

・ 最後に告知。

  物販の告知をする梁井監督の口調が重いので「ナンでそんななの?」と突っ込む山下監督に「いや、特別価格3000円って言ってるけどアマゾンの方が安いから申し訳無いなと」と梁井監督。

  平野監督は月刊 平野勝之スペシャル『UNDERCOVER JAPAN 新劇場版 2015』

の告知。昨年末の金子山さんのイベントで上映したバージョンを更に編集したバージョンを上映するそうです。その他、月刊 平野勝之(第十四回)『制服ゲリラ 劇場版』の告知や翌日行われるHMJMレコーズのイベントの告知など。

 平野監督「最近アップリンクはエロネタばっかだね。潰れるんじゃないの?」

 山下監督「ロフトプラスワン化が進んでいますね」

 最後にアップリンクの方が出てきて今回のイベントの告知が1週間前になってしまった事などをお詫びされてました。山下監督の予定では2001年テレクラの旅→テレクラキャノンボール→BiSキャノンボールという流れを松尾監督に解説して貰おうと思っていたそうです。