劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行っていた日記。

同じ映画を繰り返し観に行く、愛と狂気の日々の記録。

7月4日。36回目。トークゲストは岩田和明さん。

 ポレポレ東中野での上映13日目。トークショーの出演は岩田和明さん。

 表のウィンドウへの貼り紙はなしで入口のみ。

 この日もハイペースでチケットがハケていきます。

 開演20分前に受付して82番でした。上のカフェの割引券無しで非公式パンフレットは貰えました。

 開場待ちをしていたら、開場の数分前に受付の方が「まもなく一般席無くなりまーす!受付まだお済でない方はこちらでお願いします」と案内してらっしゃいました。

 開場。と同時にスタッフの方が後方に補助席を並べてらっしゃいました。

 

 

 

 上映後、休憩を挟んでトークショー。以下、トークショーの内容メモ。

・ ネタバレについてのお話(内容省略)。

・ 岩田さんから「実は松尾監督とお会いするのは3回目。この前は3月にオーディトリウムでお会いしたんですが、最初にお会いしたのは僕が社会人1年目だった10年前、ミリオン出版のGON編集部に居た頃」と切り出し、最初に担当したのが新人編集者、素人のハメ撮りをしてくるという対決企画で、松尾監督が審査員をしたそうです。

 「映画秘宝繋がりと見せかけて実はハメ撮り繋がり」という事で、その頃のお話。10年前はテレクラや乱交パーティなどの裏風俗が流行していて、この作品を観た岩田さんはその頃の記憶がフラッシュバック。最近はとんとご無沙汰だったそうですが久しぶりに裏風俗に行ってみたくなったそうです。

 

・ 岩田さん「一番面白いのは素人。有名俳優のインタビューなんか全然面白くない」

 ミリオン時代にあったテレクラの女性の方が遥かに面白かったと力説。

  松尾監督「実は今のAVではコンプライアンスの問題で大きな会社の作品では事務所に所属していない女性は使えない。なので本当に貴重な映像になっている」

  岩田さん「皆さんにとっては驚きが多いかもしれないが、自分にとっては10年前に出会っていた女性のそのまま、ありのままが写ってる。それが本当に面白いなぁと思って観てたら、劇場のお客さんもみんな爆笑してるので『あぁやっぱりこれは誰が観ても面白いもんなんだなぁ』と思った」

 

・ 松尾監督「AV女優さんはみんな前向き。『頑張りまーす!』って感じ。勿論僕はそういう人も撮りますけど、素人さんのセックスはそういう感じでは全くなくて、人生や生活の一部。それが楽しい」

 

・ そろそろ映画的な話を…という事で話題チェンジ。岩田さんは3月28日の0時からの回でこの作品を初めて鑑賞。

 真夜中の上映なのに満員になっている劇場を見て、「あぁこの映画はホドロフスキーのエル・トポやロメロのナイトオブザリビングデッド、ジョンウォーターズのピンクフラミンギなどに連なるミッドナイトムービーなんだなと思った」

 松尾監督「カルト映画という事ですか?」

 ミッドナイトムービーはカルト映画の源流。小さな映画館で夜中に上映された作品が熱狂的に受け入れられ、名を残した作品。という話から『ミッドナイトムービー』というドキュメント映画の紹介。このドキュメント映画のラストはビデオ時代になってミッドナイトムービーが滅ぶという説明。カルト映画はビデオ時代以降。ビデオ登場以降、夜中に上映されている作品が口コミだけで大ヒットする事は無くなった。

 岩田さん「ジョンウォーターズがこの作品(ミッドナイトムービー)の中で言ってるんですけど、『ミッドナイトムービーに最も必要なのは笑いと衝撃だ』と」

 松尾監督「まさに(テレクラキャノンボール2013は)そうじゃないですか」

 

・ 岩田さん「テレキャノが感動的なのは、この何もかもダダ漏れtwitter時代にネタバレ禁止がちゃんと守られている事」

 

・ 岩田さん「宣伝にお金をかけない、口コミだけで広がっているのもミッドナイトムービーの特徴」

 

・ 東中野で『由美香』が上映された事についてのお話からネタバレ話へ(内容は省略します)。 

 

・ 松尾監督「僕は映画を作ろうと思ってやってない、けど、今回たまたまこういう機会を得て劇場でかけさせて貰った。映画やTVでやれない、人間のドキュメンタリーが撮れて一番やりがいのあるのがAVだと思ってやっているので、今後機会があれば皆さんも(AVを)観て欲しい」

 今回は特に特別な事はやっていない。今までやってきた事をそのままやっているだけ。

 

・ 岩田さん「(ドキュメント映画ミッドナイトムービーの中で)ロメロは『嘘がない事、ありのままが一番強い』と言っている」

 

・ 松尾監督は映画のショーレースに加わりたいそうです。「毎日映画コンクールで松江くんのあんにょん由美香が賞を獲ってるので自分も獲りたい(笑)」